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| 経済レポート2186号[平成19年11月27日]掲載 |
- はじめに
CRE(企業不動産)戦略シリーズの2回目です。前回は「CRE戦略とは」と題して、主に必要とされるに至った背景と意義について述べました。CRE戦略とは企業不動産について「企業価値向上」の観点から、経営戦略的視点に立って見直しを行い不動産投資の効率性の向上を図っていくことであり、従来の管財的な不動産管理からの脱却ともいえるものです。
今回は、企業の経営目標の変化とCRE戦略の特徴についてとりあげます。
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企業の経営目標の変化
もちろん異論もあろうかと思いますが、企業の経営目標の変遷は概ね次の様に捉えられており、単なる規模の拡大から「企業価値」の最大化へと変化しつつあります。
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経営目標 |
重視される経営指標 |
1980年代まで |
規模の最大化 |
売上高、市場占有率、経常利益 |
1990年 |
収益性・効率性重視 |
売上高利益率、総資本利益率、
自己資本利益率 |
1995年 |
資金重視・株主価値の最大化 |
フリーキャッシューフロー |
2000年 |
企業価値の最大化 |
ネット・プレゼント・バリュー、
資本コスト概念の導入、
バランススコアカード |
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CRE戦略の特徴
CRE戦略の一般的な特徴は次のとおりです。
- 不動産を「企業価値を最大限向上させるための資源」として捉える
物理的生産財として的確に管理していくことは当然のこと、これに加え、財務面、さらには企業ブランドといった側面からも不動産を捉え、購入だけでなく、定期借地、証券化等あらゆる可能性を探って企業価値向上に資する最適な選択を実施。
- 必要な場合には、組織や会社自体の再編も視野に入れた戦略
既存の会社形態、組織を前提としないで、会社分割や会社統合の手法を積極的に活用することや管財部門のアウトソーシング等の実施。
- ITを最大限活用して不動産情報に関わるデータベースなど情報システムを構築
不動産の所在を始め、利用状況、清掃・保守・修繕等の契約情報、賃料等の収入、履歴情報等を効率的・一元的に管理するために積極的にITを活用する。さらにこれを経営システムと連動させることや、財務・経営分析のシュミレーション、自社の不動産関連の契約が他の一般的市場と比べて高いのか低いのか等の確認の実施。
- 全社的視点に立った「ガバナンス」、「マネジメント」を重視
数値化やマニュアル化等を活用した的確なガバナンス、マネジメントシステムを企業不動産に導入していこうという点にCRE戦略の考え方の特徴がある。
【参考文献・・・CRE研究会報告書(国土交通省)等】 |
| 以上 |
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